神戸北オフィスの開設のご挨拶

2017年04月01日

拝啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

 さて,当事務所はこの度,神戸市北区に支所として「神戸北オフィス」を開設いたしました。同時に,勤務弁護士の五島常太が社員(弁護士法人の経営幹部であり,株式会社でいうと株主と取締役を併せたような存在です。)に昇格し,神戸北オフィスに赴任いたします。

 神戸市北区は,人口約22万を擁しながら,法律事務所がまだまだ少ない地域です。神戸駅まで足を伸ばせば法律事務所はたくさんあることから,これまで事務所を構える弁護士が少なかったものと思われます。私が神戸北オフィスの開設構想を練っていたころに,神戸の先輩弁護士に「北区に弁護士の需要は無いのではないか」と忠告されたこともあります。しかし,われわれは一貫して,「依頼者が遠くの弁護士のところへ行く」のではなく,「弁護士が依頼者の近くに事務所を構えるべき」だと信じてきました。もちろん,三宮にある立派な事務所を否定するつもりは全くありませんが,それとは別に,北区民のみなさまが「下駄ばきで行ける」事務所があったほうがいいと信じています。

 神戸北オフィスが北区民のみなさまに支持して頂けるかはまだわかりませんが,そこにフロンティアがあると思えば,挑戦する事務所でありたいと思います。

 実は,神戸北オフィスは弁護士の金子の母が小児科医院を開設していた跡地です。母は姫路出身で,北区に縁があるわけではありませんでした。北区は当時,ベッドタウンとして成長途上にあり,診療所も不足していたようです。母にとっては,北区はフロンティアでした。その挑戦が実り,三十数年にわたって小児科医として地元に貢献しました。この度の開設でさまざまな業者の方にお世話になりましたが,「子どものころ,みき小児科に通院していました。」「子どもが小さいころにみき小児科にお世話になっていました。」などという方もいらっしゃり,地元に長くいることの重みを感じました。
 われわれは,30年遅れてフロンティアにやってきましたが,地元の方に貢献し,信頼されたいという気持ちは同じです。30年後,地元の方に「私の父が30年前にお世話になっていました。」と言われるよう,まずは法律相談から一件ずつ丁寧に行っていきたいと思います。

 みなさまの「がんばれ。」「あきらめるな。」という声がわれわれの力になります。近畿フロンティア法律事務所に今後ともご声援を頂けますようお願いを申し上げます。

敬具
 
社員 弁護士 金子敬之
社員 弁護士 五島常太